ガビの「悪魔なんて居なかった」という台詞がこの回の全てを象徴しているね
悪魔とは敵であり滅ぼさなければならない天敵。でも、ガビにとってパラディ島の住人が悪魔でなかったように、エレンも悪魔ではないかもしれない。だからジャン達は再びエレンと戦えるようになる
でも、悪魔という敵が居ないなら味方も居ないかもしれないわけで
脊髄液を飲んでしまった味方は立体機動を付けて一緒には戦えない。マーレにとってかつての仲間であるジークは今は誰にとっても驚異の存在
敵と味方の境界線がぐちゃぐちゃになってしまっている状況
信じられるものがあるとすれば、それこそ相手個人を見て決めなければならない
ナイルはファルコから彼の兄を信じた。ガビはカヤ達を見てきたからナイルを悪魔と決めつけなかった
またガビがファルコの腕章を引き千切ったのは、彼の巨人になる未来を否定し、彼の好意を未来に亘って見極めたいと思ったからかな?
そんな混沌とした状況でエレンに問い続けるライナー。彼は様々な形でエレンを見てきたというのに未だにエレンが判らない
これはミカサ達にも言えるね。アルミンの推測から行動を変えたけど、エレンの正体は判らないまま
全てはエレンの目的が達せられる時に全ての者に明かされるわけだ