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とても良い

厳島で美しい祈願の舞を催す平家。それは宗盛が揶揄するように武士の在り方から程遠い。けれど、そこに集ったのは平家だけなのだから、そこに居れば武士である平家となる
でも、そういった単純なロジックで何もかも納得出来るわけもなく。アイデンティティに悩む面々が描かれた回だったね

清盛は徳子の懐妊を祈る。入内したのだからそうなるのは当然という考え。でも人間ではなく道具として使われる歪みを知る徳子は何も起きない今の方が良いと思ってしまうのだね
高倉天皇の堂々たる不倫に何も言わないのも、自分と同じように歪んだ環境に身を置く者への同情が混じっているのかも

平家の増長に耐えかねて密議を開いた公家。彼らは既に権力を失いかけているけど、ひたすら武士を下に見ている。武士である平家を倒す為に別の武士の源氏を頼ろうとするほど
公家は武士より尊い存在だというアイデンティティが有るから、武士は対等な存在ではなく使うものだという認識になる。それが彼らの足を掬う

怒る清盛は平家に歯向かった者を思い知らせようとする。それこそが彼のアイデンティティ
対する重盛は鳳凰から賜った深い恩こそ平家のアイデンティティと考えるわけか
重盛はどちらのアイデンティティを伴ってびわと帰る事になるのだろうか?



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