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とても良い

福原への遷都、世は平家の衰退へ向け変わり続ける。けれど、清経などは以前のような風雅さから変わらないまま
これは平家が貴族化してしまった為なのだろうね。清盛が打倒した筈の貴族に平家は成ってしまった。だから武士から変わらない源氏の圧を流せない

月見をしながらの笛。まるで貴族のような振る舞い。そこでは戦の話は避けられる
場所も世も変わっていくのに、変わらないものがこの平家か。ただ、一方で変わらない事で見えたのが高倉帝の真意かな
ようやく明かした徳子の印象。それにより彼の中で徳子への愛が出会った頃から変わっていない点が見えたのは良かったね

異変が見える福原の中心に居る清盛は変わらない。びわの音を聴きながら思うのは既に世に居ない重盛のこと、自身が変えた世のこと
清盛は世を変える側だから彼が変わる必要はない。だから周囲の者が過剰な影響を受ける。重盛の影を求めるように総大将の役を任じられた維盛は最大の被害者か

温和な維盛は貴族平家の象徴、武より舞が似合う人物。
水鳥に驚き逃げ出す兵を檄せなかった維盛に重盛のような大将の器はない。また、木を切りつけても彼が武士に成れるわけもなく
変わる世で変わらぬ者、変われぬ者。そこから予感される後の悲劇が今から叫び声を発しているかのような終わりだった



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