それぞれが抱える「ままならなさ」、今回はそれが強く出ていたね
逃げ場を求め女装した咲季、元彼の近くに居続けてしまう佳乃子、父を探し彷徨う一果……
誰もが思い通りにならない状況、和だけ少し異なって見えるような
言葉では兄を支えると未来を語れる咲季。そんな彼が女装を始めたのは自分から逃れる為か
納得はしていても決められた未来の全てを納得し受け容れられるわけではない。だから、ままならない今と異なる自分を求めてしまったのかな
和と別れて新しい事を始める筈が、佳乃子が居着いた場所は元彼の近く。今回もその和と遊んでいるのに、内面の悩みはおくびにも出さず
和が元カノと来るなんて気不味いと言っていたくらいなのだから、きっと佳乃子もそれに近い感情は抱いていたのだろうな
一方で和はままならなさと上手く付き合えているような
ギターの優先順位が下がる生活、実家を継ぐ気はそれ程ないけど、包餡の指はついしてしまう。でも不満はない
また、泳げないままプールに来たというのに、一果が楽しいならと来訪を喜べる人間性も持つ
そんな彼だからこそ、ままならなさに悩む人たちに道を示せるのかな
咲季には女装を使って月山を悩みにけりをつけさせた
佳乃子は本気で何かを為そうとしている和を見届ける気になれた
こういった和の影響は父を求めて悩む一果にも何かを齎すのかな?
まあ、ままならなさに悩んでないからってあっさり女装できてしまう和には笑ってしまうけども