嵐珠と同好会を対比するような回
嵐珠はジェットスライダーの助けが無くても自分一人の力で輝いてみせた。それは孤高のスーパスターそのもの
対する同好会は皆で助け合い一つのステージを作り上げる。でも全員で一つではなく、全員が『一人』を持ち共鳴し合い『皆の虹』となった
そういった違いを感じたかな
ソロで挑む嵐珠に対し同好会は「お互い頑張ろう」「応援しに行かないとね」と嵐珠を一人として扱わず皆に含めるかのよう
その象徴がジェットスライダー。学園中を巡る船は学園そのものが嵐珠を応援する意味を体現しているかのよう
けど嵐珠はそれを必要としなかった。人から与えられるものを求めない
これは侑の引っ掛かりに通ずる要素
侑は同好会だけでなくファンや嵐珠に与えられる答えを曲に込めようとしたから行き詰まった
でも、侑の初期衝動はそれじゃないんだよね。与えたいから同好会に入ったのではなく、アイドルのファンになったから同好会に入った。支えたいと思ったから同好会に居る
アイドルの全部にときめいたから、ときめきを伝えたい。与えられたから、与え返す。これこそ侑の答えだよね
同じステージに立つわけじゃない。でも皆のステージを作り上げる
同じ曲を歌うわけじゃない。でも皆が歌えるように伴奏で支える
それが侑や同好会だけの答えじゃないのはペンライトの輝きが教えてくれるね
侑がステージの一部でピアノを披露するというクライマックス、更に全体曲が披露されてボルテージが最高潮になった後に描かれた侑の安堵の表情、見事に魅了されましたよ、ええ……
2回目のフェスによって示された虹ヶ咲の新たな答え。これを前に嵐珠は何故去ろうとするのだろう…?