奇妙な世界構造ながら第一話から確かに存在した身分格差、それが遂に牙を剥いた印象
人間扱いされたいとか自分はモブだとか嘆いてきたリオンがオリヴィアから「私は人間です!」と訴えられる衝撃。自分への卑下がいつしか大切な相手をゲームキャラと扱ってしまっていたわけだ
空賊退治に挑む理由を説明する際などから明らかなように、リオンは完全にあの世界をゲームと捉えているし、王子達もオリヴィアもゲームキャラと捉えている。だから自分もモブ扱い
かと言って、王子達に一欠片も人間性を見出していない訳では無い点は少し面白いかもしれない
ブラッド達は恵まれた特別な立場のキャラではなく、彼らなりの苦労が有ると認識できている
また空賊も人間だと認識し、それを殺す事で自分が普通じゃ居られなくなる事を気にしている
後少し認識を変えればリオンは世界すら捉え直せるのだと思わせる
それが出来ないのはゲームの知識が有る為だね
ゲームでオリヴィアは主人公だった。ゲームに自分は居なかった。それが認識の歪みを生んでいたのかな
キャラは何でも知っている。でも人間を知ろうとしなかった
オリヴィアの糾弾はリオンにオリヴィア達と向き合う必要をこれでもかと訴えているね