今と結びつかないグレていた白銀。彼の目を覚まさせたのはかぐやの行動か
かぐやには打算があった。けれど表舞台しか見えなかった白銀には無償の行動に映る。そのズレが白銀がかぐやに惚れる理由になって、かぐやが今の白銀に惚れる理由になったわけか
白銀はそのようなかぐやに惚れ込んだわけだけど、見返りを求める事は悪ではない
それを示すのはかぐやの紅茶。一人の為に極めた技術は白銀にこそ捧げられるものだけど、一方で技術そのものがかぐやにとって恋の証。侮られたなら目的である会長より優先度を上げて見返そうとする
何故ならかぐやは会長に美味しい紅茶を飲んで欲しいわけだけど、会長だけに飲ませたいわけじゃないし、その紅茶で告白したいわけじゃない
かぐやが望む見返りは1つだけ
さり気なく紅茶を出して、当然のように「美味しいな」と言って貰える。かぐやにとって行動の見返りはそれで充分なのだろうね
悩む石上に助言する三人は深刻な話じゃないから見返りを求めない。むしろ助言の中で恋の先輩風吹かせたり惚気けたり
その果てに石上の誘いが通ったのは二人が抱く「美味しい思いがしたい」という見返りが釣れたからかな
それぞれの恋模様がじっくり描かれる様には焦れるようなワクワク感を抱いてしまうね