動物的な動機で公安に居るデンジは人間から下に見られる存在。早川からは早くも公安に相応しく無いと言われてしまう
今回はそこに、同じく公安が似つかわしくないパワーが居る事で両者に違いはあるのか?と問い、更に人間と悪魔の違いにすら踏み込んでいた気がするよ
冒頭でパワーがデンジに責任を被せる際、「嘘を吐くのは人間だけ」なんて嘘を言う。デンジも前回嘘を吐いていたし、この点において両者に違いは無い
一方で犬猫に対する考え方は隔たりを見せるね。デンジはポチタがまだ自分の中に居ると信じる。けどパワーは生きてるニャーコを助ける為に奔走しているわけだから、死んだ命に価値を見出さない。それはこの時点で大きな違い
面白いのはマキマの認識かな。
マキマの上司達は悪魔と対立国を別け隔てなく脅威と感じている。デビルハンターなのに…と言いたくなるけど、現場ではない場所に居ればそういうものか
マキマもコーヒーや車の悪魔なんてものを想像した上でデンジを語る。大局を知るマキマの中でそれらに隔たりはないのかもしれない
捉え方を変えれば隔たりはなくなる
犬猫で判り合えなかったデンジとパワーは大切な存在を喪う経験で共感する
それは蝙蝠の悪魔にも及ぶわけだ。血を吸う側の悪魔にとって人間の血は本来美味、素晴らしい行為。けど自分が吸われる側になれば「気持ち悪い」なんて言ってしまう
それは血吸いの本来の姿を露わにしてしまうものだね
隔たりが消えて、本来の姿が現れた後に始まるデンジのアクション劇は素晴らしいね
街を壊す戦い方は悪魔と変わりない。でも辛うじて人を助ける事で、デンジは悪魔と隔たりある存在と判る。……まあ、男性には少し冷たかったけど(笑)
何故ならデンジが求めるのは女人の胸。悪魔だけど、人間らしく、そして犬っぽく性欲に従順に戦う彼が貫く信念が見えた気がするよ