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とても良い

自分の在り方をデザイン可能な世界だから必然的に生じる恋愛のデザイン化
本来、恋愛は相手と自分との間にある摩擦を避けられない筈なのに、デザイン自由だから摩擦も消せてしまう。すると恋愛の肝である心が行方知れずになってしまうというのは面白い

荒唐無稽なリサと須藤のなりきり恋愛ドラマ。これをリサは否定的に見ていたね。リサが欲しているのは本物の須藤だから都合のいいデザインは求めない
対して野崎は真っ当にイチカへアタックすれば良かったのに都合のいいデザインを求め、それに魅了され迷走してしまった

結果は哀れなもの。眼の前のリアルとバーチャルを取り違えイチカに振られてしまう。それは現実の恋愛に付随する摩擦
だから振られた後の野崎はデザインされたバーチャルに逃げて、しかも後ろめたさも感じなくなるわけだ。そこには摩擦はないから
そんなもの恋愛ですら無いのにね

豊田はもっと明白か
元々がデザインされた存在だから、更にデザインされた自分を求める
生まれたのは他者と摩擦を生じさせない無味乾燥な存在。結果、カヤから摩擦が足りないと振られてしまうのは哀れとしか言えないが当然の帰結とも言える

レオンは恋愛を前面に出すと摩擦を生じさせると知っているから、自分の恋愛を秘している。その為か彼女のケースも描かれない

これらのケースを見ると、真っ当に目の前の須藤を知りたいとリアルの彼を見続けているリサはあの世界観にしてはとても応援したくなる恋愛をしているね
それだけに須藤がどのような人間か視聴者的にも気になってくるのだけど



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