前半部、最近にしては珍しく行動を共にするサリフィとレオ。二人が一緒に居られる理由は互いを想い合っているから
一方で二人は王と王妃だから一緒に居られるとも言えるし、王と王妃なら国難に際し一緒に居るべきではない。それでも二人は二人のままだとも感じられるEPだったかな
レオは王だから国の危機に公務を切り上げて帰らねばならぬ時がある。同様にサリフィも兵士の危機に王妃として前に出なければならぬ時がある
王と王妃だから国や民の危機に共に居られない。二人が余人を以って代え難い立場である点の証明
でも代理でしかないサリフィは本当の意味ではまだ価値が低い
立場による重要性は他の者によって保証されるものであると端的に示しているのはアヌビスの諫言かな
誤りそうになったレオを止める為に自分を殺せと言った。宰相の立場は王が居なければ成立しない。また、宰相が居ないなら王は王として成立しない
同様にレオはサリフィが王妃として振る舞うから王で居られるわけだ
レオが王として有り続けるならサリフィも王妃として価値が生まれ生き延びる余地が生まれる
そうなると気になるのはラントかな。親衛隊長として守護者としてサリフィを守るべきだった彼は無惨に破れた。守るべき主の居ない騎士に価値は無い
彼は己の立場を取り戻す中でどのようにサリフィを取り戻すのかな?