なんて濃密な人間ドラマ……
戦いを生き残れた者が単純に幸福と成れないのは戦時下の苦しみか…
大切な存在が喪われた現実が生きている者を苛む。また、敵の攻撃が読めないというあやふやさも島の者達を追い詰めているね
絶望的な状況で総士が示した希望は良いね
偽りの平和の中で彼が学んだ料理は現実に繋がる美味しさ。また、その美味しさが総士にとって遠見家と真の和解を得る機会ともなっている
喪われたものはあれど、得たものだってきっと在る
マリスが突き付けるのは喪失による恨み。だから彼を前にすれば島の者達も喪失の恨みに囚われてしまう
それはルヴィが言うように試練が形を持った代物
でも、史彦達は恨みに囚われないだけであって、犠牲の否定まで至ってない点は哀しい…
新たな犠牲を前提とした第二次L計画を踏まえ、征く者と残される者の対話が本当に辛い…
どちらの立場であろうと別の立場になった者と永久の分かれとなる可能性がある。それでもどちらかを生かす為に分かれなければならない
辛い決断、なのにマリスが齎すのは地獄だなんて…