王の正体が国民に分かってしまった事で生じる国の分断は人々すら分けてしまうもの。
魔族と人間の血を引くレオが推し進めた人との融和が全く異なる意味に変わった状況。それは人々に何を信じ、何を受け容れるかを問い掛けるものになったようで。誰にとっても大きな試練
正体が人であった為に主を代えたアヌビスのように、相手が自分と分かたれた存在と判れば共に居るのは難しい。同じ側に居る者としか結べない
種族差別に拠る秩序、同種族のみで固まる者は理想を得るが、異種族で暮らす者は非道を味わう
かといってそれを助けたサリフィ達に礼を言えない辺り、種族の分断は人の情では簡単に越えられない
一方で分断されない者も居るね
ヨルムンガンドにラント、そしてアミト。彼らは種族ではなく相手その人を見ているから相手との違いを重く見ない
でも民に仕えてきたレオは違う。自身の違いにより民が分断したならレオはオズマルゴに居られない
でもサリフィがレオという個を見て関わりを変えないように、正体がバレてもレオは変わりはしない
民から非難されてもレオがオズマルゴの王である事実は変わらない。そしてサリフィが自身を信じてくれるのも変わらない。そこへ分断に惑わされない者が集えば目指すべき場所は明確
国を追われた王が国に帰るが、そこは自身を歓迎しない。それでもレオが改めて王と認められれば国の分断は終わる
レオとサリフィ、最大の試練を迎えたね