スケッチブックを用いて距離を無視した呪いを仕掛けてくる少年霊は恐ろしい存在
形代があるとは云え、普通の人間に過ぎない夜宵達では太刀打ち出来ないもの
だからこそ卒業生の出番が求められて。でもそれは新たな脅威の出現を意味するという本作の特徴をこれでもかと示す回となったね
花魁は攻撃誘導しないと使い手にすら牙向く可能性ある恐怖
花魁は決して味方ではなく、自分を舐めた存在を焼き尽くす敵。でも人に扱いきれない存在だから少年霊の想定を超えた脅威を刻めつける
吸収能力には吸収能力をぶつけるんだと言わんばかりの戦闘模様。それは怨念の強い方が勝つと察せられる規模のもの
花魁の過去は怨嗟に満ちているね。理不尽な裏切りによって復讐鬼と化した彼女は存在そのものが毒
けれど本来の彼女は美しい姿。それを取り戻そうと周囲に毒を振り撒く彼女は別の意味で美しい
恐怖を想起させる彼女の美しさが、これまた別の恐怖体験を持つ少年霊をどう痛めつけてしまうのか。怖いけれど楽しみという何とも言えない感情に支配される作品だね