全ての仕舞が描かれる最終回は同時に話の中心となった人物のひとりごとが描かれる回となったような
羅漢にとって鳳仙は過去のもう手に入らない華。だからまだ咲いている猫猫を引き取ろうとしたのだろうけど
その構図の上で梅梅が自身という華を隠しつつ別の華を提示する展開が本当になぁ……
壬氏を前にしていた頃の羅漢は何を考えているか判らない人物だった。けれど前回・今回のひとりごとを経た事で彼の人間性が判るようになった
でも彼以上に羅漢を知っていたのが梅梅で
羅漢の本当の想い人、無くなった筈の華の在り処。収まるべき二人姿には涙を禁じ得ない
やっと見つけた鳳仙は変わり果てた姿。でも、当の羅漢はそれを問題としない。華が欠けた鳳仙を美しいと言う
鳳仙の想いが口にされる事はないが、責めるような梅梅のひとりごとが代弁してくれるね
たった一人を相手に見ていた二人は、二人としてようやく収まるべき処に収まった
次に語られるひとりごとは猫猫。最後を仕組んだ彼女はある程度俯瞰して物事を見る
ここでも鳳仙の代弁が行われ、更に猫猫が羅漢に向ける嫌悪も話される。それにより以前見えていた構図に別の形が見えるようになり、より鳳仙や羅漢の解像度が上がる結果となっているね
また、高順の言葉が猫猫に見えてない構図があるとも教えてくれるが(笑)
猫猫の踊りの後に語られるのは全ての仕舞話
今回の猫猫はいわば両親を再縁させた形となるが、本人はどちらも親と思ってはいない。猫猫の在るべき場所は今は違って
だからこそ、しょうもない会話でいつもどおりへと回帰できた猫猫と壬氏の姿に安らぎを覚える
無茶振りをする壬氏とそれを解決する猫猫。本当に良い組み合わせですよ