冒頭で自然界の音を強調、「零」を何もないお似合いの名前と言い、対局した養父とも天気や将棋以外の話題が無いなんてかなり心に来る描写でしたよ!養父が投了する時の「ああ無いな、うん無い」という台詞もそれまでの描写が相まって意味深に聞こえてしまう
だからこそその後の川本家の描写が暖かすぎて別の意味で泣きそうになる。ただ零も誘いを断ろうとしていたり団欒の中でも殺人事件のニュースに釘付けになってしまったりと団欒に溶け込みきれてないのはどこか彼の空虚さを感じさせる。まるで何度も何度も殴っているようだったというのは棋士独特の感覚なのかねぇ……
学校でも完全に居場所がないわけではなく先生が一応気遣ってくれている感じはするが、零はまだ気付いてない感じか?
川本家の描写や作品コンセプトを考えると彼がこれから周囲の優しさにどのように気づいていくのかとても楽しみになる