まことの母親を単純悪の加害者とせず、彼の在り方に苦しむ人との面が強調された事でまことが『好き』を諦める展開に納得感しか無いのが苦しかった……
咲との関わりで異性装が認められた。母との関わりで異性装は妨げられた
自分の『好き』なのに自分の好きに出来ない。まことの苦悩がありありと伝わってくる内容でしたよ…
女装をしていた時は白い目で見られてばかりだったのに、男装した途端に見る目が変わる世間は何か嫌だな…
それでも本人が納得しているならば、という点に真っ向から反論する咲が気持ちいい
本来は喜ばしい「付き合って」も嘘の満足心から出ているなら喜ばない。世間が喜ぶまことの在り様を彼女だけが認めない
前回は楽しみにしていたパーティに女装ではなく男装で参加するなら、それは自分の楽しみ全てを否定するようなもの。その否定に『わたし』の空間が含まれてしまうのは非常に辛い…
あのパーティシーンは良くも悪くも性別を分類するもの。男性なら女性なら求められる服装がある
でも、可愛い格好をこそまことは望んでいた筈で
一点だけ混じった男らしくないハンカチがまことの本心を引き出すシーンは本当に良かったし、咲が捨てられた靴を見つける流れも本当に良かった…
あの格好は世間からすると変かもしれない。でもとても『まことらしい』
取り返された『好き』が二人を優しく彩るラストは最高のワンシーンでしたよ……