やり手婆の話からして眉唾な月精の噂だったけど、猫猫は正しく事実を導き出したね。しかもやり手婆の時は偶然生じたそれを必然的に再現してみせた。彼女の推理力は冴えているね
まあ、今回の殊勲賞はどう考えてもアレな役をこなしてみせた壬氏なんだけどさ(笑) 前々から彼はそのままの姿でも他者を魅了して止まない人間だったけど、猫猫の知恵が加わった事で絶世の美女にすら興味を持たなかった特使をも驚愕させる美を披露するなんてね
ただ、本人的には大変不満な仕事だったっぽいのがほんと笑えてしまうんだけども
お高く止まった特使の鼻を彼女ら以上の美を以て黙らせた猫猫の手腕は見事
けれど、それだって問題とヒントが見え、壬氏からの命令が有ったから成し得た大仕事。だからか猫猫が不気味な状況から勝手に考える上級妃に纏わる陰謀の正体は見えて来ないし、憶測を進めるのも良いと思えない
それは憶測と推測を分けて考えられる猫猫の美点であるのだけど、一方で謎に対して動くには壬氏から与えられる動力が無ければ動けないタイプであるとも示しているね
目に入る諸問題は去り、壬氏からの命令も無い状況では猫猫とて普通の毒見役らしく翡翠宮で勤める日々だからか、これまで気にもしていなかった診療所の存在に気付くというのは何とも抜けている話
けれども、猫猫が褒める診療所の存在は後宮や医官の歪さ、猫猫が薬屋として駆け回る危うさを示唆するものとなったね
猫猫は壬氏の命令により自由自在に動き回る、いわば彼の庇護下にある境遇。だとしたら深緑に猫猫の特異性が知られてしまった事は猫猫や壬氏の関係にどう影響してくるのかな?