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良い

スターを育てたい北原はオグリを掴みたい。レースを走りたいオグリは出場権を掴みたい。いわば両者の利害が一致した事によるチーム結成
ここにベルノも混ざるわけだけど、オグリに走る理由を聞いた彼女とて明確に走る理由を持つわけではない。その意味では彼女は何かを掴めたわけではない
そのようなベルノがオグリとは何者かを見詰める事でオグリがこのエピソードで他に何を掴んでいるかが明白に成っているように思えたよ

北原は他トレーナーが狙っていたマーチではなくオグリの手を取った。彼は勝てれば良いという基準ではなく、カサマツのスターとなるウマ娘を育てたい目標が有る。彼の夢はオグリが東海ダービーを征した時に本当の意味で掴めるわけだ
一方で現状のオグリの夢は既に叶っているようなもの。走るだけで奇跡のような境遇だった彼女にとって、夢を今も掴み続けているに等しい
だからか、自分をそこまで育ててくれた母を大事に思っているのだろうね。いつになく可愛らしい表情にこちらまでニコニコしてしまいましたよ

対してマーチの夢はまだまだ先、何もその手に掴めては居ない。それだけに自分を他所に東海ダービーがどうのと言われていたオグリを警戒するし、彼女に必要以上の敵愾心を抱く
その構図はライバル誕生を思わせるけど、肝心のオグリが東海ダービーを理解していないのは肩透かし感が凄い……!
オグリは何かのレースが夢なのではなく、走る事こそが本懐。地面を強く掴み蹴り出す一歩一歩が夢そのもの
夢へとひた走ろうとするマーチに無垢なる走りで追い縋るオグリ。果たしてこの先のレース結果はどのような感情を両者に掴ませるものとなるのだろうね?



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