見た者の未練を現す鬼が敵となった点にも、そして現代から江戸時代を振り返る展開にも現れているけど、過去を振り返る行為が主題となっていたような
未練とは後悔した過去の姿そのものだから、幾つもの後悔を故郷に残してきた甚夜だから未練を斬るのは難しい
刀を向ける事すら慣れぬ様子で、消えた兄を忘れられぬ直次が幾つもの過去を振り切って鬼を斬ろうとした行為には未来へ向かう力が感じられたよ
だからこそ、語れぬ過去を持つ夜鷹は彼に惚れたのだろうし
一目惚れに近い形で夜鷹に魅せられた直次は当然のように夜鷹の過去も気にする。定長の助言を受けて夜鷹の事をより知ろうとするけれど、それって相手の現在や過去を知る事が相手を知るようなもので
けれど、過去なんて本人が語らぬ限り見えるものではない。今回は未練という過去が鬼となって現れたのが特殊なだけで
その意味では直次は未練という過去が見える状態が異常だと、これは斬るべき鬼だと考えられたのだろうね。その瞬間から彼自身も過去への未練を乗り越えようと出来た
本当に過去を斬り払ったのは甚夜なのだけど、それは現代には伝わっていないようで
現代からすれば過去において何が真実かなんて見えるものではない。真実を知る甚夜があの劇で気に入らない部分があるのは仕方ない
でも、薫が感じ取ったように、夜鷹が直次をとても好いている点はこれでもかと見えてくる。全てが過去となってしまった時代においてそれさえ残っていれば、残された者である甚夜にとって充分な真実なのかもしれないね
それはそれとして、甚夜は何で平然とした顔で学生やってるの…?