本作の主人公はオグリキャップなのだけれど、彼女の異名が『怪物』であり時折怪物の如き苛烈な表情を魅せるものだから主人公ながら主人公らしからぬと思える時がある
代わりに主人公然として来るのがタマモクロスだね。先行しオグリの猛追を受ける様子は彼女こそ困難に立ち向かう主人公であると示しているかのよう
オグリはタマモの強さを指して「本物」と言ったわけだけど、それを言ってしまった瞬間からオグリは主人公としての栄光もタマモに奪われてしまっていたのかもしれない
ただ、タマモとて今回のレースが勝てて当然だった訳ではないね。ロードを抜く為に脚は限界まで酷使していた。脚質に適した走り方をしていた訳でもない
彼女が勝利を掴む為には負けそうな自分を超える必要があった。その際に師匠から受けた薫陶が脳裏をよぎって限界突破・"領域"突入を果たすなんてそれこそ主人公の振る舞い
ルドルフやマルゼンはその突入を見て、「私達の仲間入り」というけれど、彼女らが時代を作った寵児であるならば、そこに仲間入りしたタマモとて時代を作る者という話になる。タマモは今回のレースに拠って今はオグリキャップの時代ではなくタマモクロスの時代であると存分に示したわけだ
他方で"領域"突入はタマモ一人で成し遂げられた訳でもなく
ノルンや北原が言うようにオグリがタマモを追い詰めなければ発生しなかった限界突破。いわばオグリがタマモを主人公にしてしまった形
それだけに、オグリはここで終わらないと気迫を見せた事により、タマモからライバル認定された事はオグリが主人公の座を奪い返すチャンスをその手に残したという話になる
だからこそ気になってくるのは二人が競う次なるレース。そこへ向けて世界の強豪が集まってくると示唆する予告編やら彼女の先行登場には興奮してしまったよ!第2クール目が早くも待ち遠しいね