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良い

夕凪から託された野茉莉を娘として育てると決めた甚夜。前回は気付かなかったけど、言われてみれば娘の存在は甚夜の人生をどう切り取っても余分な存在
けれど、そう捉えたとしても野茉莉が余分な存在とまでは思えず
剣に生きるあまり鬼に堕ちた岡田は刀振るう鬼である甚夜と似た要素を持っているが、甚夜と異なり余分のない存在。そのような人物と立ち会う事で甚夜は己の余分を理解し、同時に余分のない太刀筋とは何かを垣間見るのか

岡田と甚夜を引き合わせる畠山は面倒な存在だね。彼が何を考えているか、という点が一向に見えないならば今回の話において彼は余分な存在。彼の動向にばかり目を向けていると話の本筋が負えなくなる
だから畠山側の内輪揉めも血気に逸る武士も幕末の時代背景も削ぎ落として残った甚夜と岡田だけが無駄のない本筋となるように思えてくる
けど、甚夜はそうも行かないね。鬼斬りに向かう際には野茉莉を預けなければならないし、老いた定長は気に掛かる、雪柳を見れば流れ行く季節に思いを馳せてしまう
甚夜の人生には余分なものが多すぎて、されど欠けてはならないもの

余分が多い甚夜は岡田に全く敵わない。岡田に焦がれ彼を斬りたいと強く願い他が目に入らなくなった時になってようやく一太刀届く程度
甚夜とて全てを捨てれば至高の剣に届くかもしれない。でも、それを選ばなかったのが甚夜の剣と言えるのかな…
と、幕末ならではの剣士の在り方を想う流れだっただけに、現代で岡田がコンビニ店長しているとか予想外にも程が有る…!
果たして余分とは無駄か必要か。異なる時を生きる事になるであろう甚夜と岡田の人生を通してそれをもっと見てみたいものですよ



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