霧島透子を名乗る岩見沢寧々とはどのような人物かを探る話となっているのに、探れば探る程に霧島透子も岩見沢寧々も曖昧となっていくのは恐ろしい構図
寧々が誰からも観測されない状況は、かつての麻衣が咲太に救われずそのままを過ごすIFの姿かに思える。それだけに寧々を救うべきは咲太ではなく、福山であるべきなのだけど、肝心の福山に寧々は観測できない。その手遅れ感が更に状況を悪化させる
寧々も福山も忘れてしまった大切な事。それをどう思い出せるのか。状況解決に必要な一手がむしろ状況を悪化させるというのは如何ともし難い話だね
岩見沢寧々が岩見沢寧々という形を失っていくのと時を同じくして、霧島透子も霧島透子という存在を曖昧にさせるね
最初は特定の誰かが霧島透子を名乗っているのかと思われた。けど、動画を通して察せられるのは多くの人が霧島透子に成り代わる事態。もはやこれじゃ霧島透子は現象だね。そこに人を見る事は出来ない。同様に自分が寧々であると忘れた彼女も人間らしさを置き忘れたかのよう
誰かの悪意ではなく現象が麻衣の命を狙い出したかのような事態に対して、どこまで咲太は麻衣を守れるのか、そしてそんな咲太を麻衣はどう見守ってくれるのか。次回に期待ですよ