今回は完全にシンデレラストーリー味のある話となったね
これまではガラスの脚で良い成績を残している訳では無い。世間からの注目が有る訳でも無い。誰からも見向きもされなかったクリークがまるで魔法使いかのような奈瀬文乃と出会った事で舞踏会の切符を手にしたようなお話
文乃は外部から奇跡はやってくる事を信じているようだったけど、クリークにとって彼女と巡り会えた事がもう奇跡という点は良かったな。彼女は勝利を奇跡とするのではなく、出会いを奇跡と定義した訳だ
他方で奇跡が何度も起こらない事も事実。クリークにとって文乃と出会えた時点で奇跡の魔法は既に使用してしまった。だから菊花賞では奇跡に頼らない勝利が求められる
ここでヤエノが行ったのも奇跡に頼らない走法、自分が取るべきポジションを押さえ、その場その場で適切な判断を行っている
対してクリークは冷静な判断を行っているね。六平でさえ驚愕する一瞬だけ存在するルート、それは奇跡でも何でもなく、長距離を走り続ける中で判断を毎瞬行っていないと潜り込めない奇跡のルート。そのような道を辿られたら、他の道を選ぶ判断は全て凡策となる
クリークが辿り着いた勝利は奇跡のようなものであっても奇跡ではなく当然の勝利とまで言えるのかもしれない。だから観客も彼女の勝利に賞賛を送る。文乃という魔法使いと出会った彼女は無事にシンデレラとして花開いたわけだ
他方で敗者であるヤエノの描き方も良かったね。彼女は適切な道を的確に選んだ筈なのに負けてしまった。それは限界という壁に直面してしまったかのよう。それでも師範代の一喝を受けて、戦い続ける道を選んだ彼女は奇跡など関係なく勝利を目指すのだと感じられたよ
そして、世界の強者が集まり始めたラストにもうすぐ訪れるだろうジャパンカップへの期待が高まるのを感じたよ