ヨミがソルの命を本格的に狙い始めた事で作中人物同士の軋轢が更に強くなった形。ソルやギノフォードはコノハを守る為なら何でもする。ヨミはイアナの願いを叶える為なら何でもする
佐藤コノハによって定められた設定が両者に軋轢を生み、それが回り回ってイアナを苦しめる。その意味ではこの事態の遠因はイアナ自身なのだけど、無力な彼女にこれらを収める力は全く無いという点が本作の特徴となってくるのかな
イアナの為にソルを害そうとするヨミはいじらしいが、そもそも暗殺者に暗殺が通じる訳もなく。そのお粗末さや焦って決闘に持ち込むヨミは危うい。他方でイアナが原因で怪我を負っているソルだって危うさが有る
全ての原因はイアナであり、全ての危害はイアナに向かうかも知れない。なら、イアナが傍観者として決闘を見守るなんて誤りだったわけだ
けれど、彼女が無力である点は変わりなく。ヨミが向ける狂気の愛を前に創作者としてイアナは何処まで彼らを守れるのだろうね?