登場当初は結婚マシーンみたいだったユウグレが真っ当に恋愛している事に成長を感じてしまう……
それは過去においてトワサが言及していた「AIは人間に恋をするか?」に回答するかのような光景。ただ、これは「AIだから恋が出来た」というよりもユウグレがアキラに結婚を求める中で芽生えた感情のように思える
恋は他者へ向ける感情の中で花開くという視点が提示された今回はそれぞれの恋仲における感情の向け方にフォーカスされていたような
最近までユウグレが向けてくる感情に対して一線を引いていたアキラだけど、状況は積極的でも行動は控えめなユウグレを見て響くものが有ったようで
これは彼女がこれまで向けてきた感情が結実した形かな。恋を強調しない行動だから、これまでにアキラを助ける為に彼女が行動原理を曲げたり、理不尽な行動に出た事が思い返された。そうしたユウグレがアキラに向けてきた感情がアキラを振り向かせたと言えるのかな
ただ、アキラはトワサへの愛を捨て去ったわけではないから、その調和がどうなっていくかが今後の課題かな…
ユウグレがアキラとデートするのを他所にアモルは蚊帳の外。彼女はアキラだけが好きなのではなく、二人が好きだから二人の楽しみを邪魔したくないと思う。けれど仲間外れにされる事で不満は覚える。その不満はアキラとユウグレに向ける感情を強くさせるものだね
ヨクラータが言うように「愛とは利己的なもの」、恋は相手に感情を向ける中で育まれるけど、まず己が無いと発生もしない。そう考えると、最初はユウグレに譲ったアモルがその後悔から二人とのエルシーを強く決意するのは当然の展開だったのかも
そして懸念されたアジサイとハニヤマはまあ割とスッキリ出来る感じに解決したね
そもそも二人の場合は互いへの感情をきちんと向け合っていた。ただ、向け合っているのに話すべき事を話していなかったから不満と不安が生まれていただけで
互いに心を明かし合い、想い合っていると知れればそりゃ解決もするわけで
…このように相手へ向けた感情を明かす事で人間関係が改善される例を見ると、どのような感情を持っているのか、そもそも何を考えているのか不明瞭なヨクラータが旅に同行する展開は不安感しかないのだけれど……