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とても良い

前回は自分らしい正しさを模索・発揮する事によって試験を抜けられる雰囲気があったのに、試験が壊され本物の危機にどう対処するかという段になった途端にユイニィとリチェの優劣がひっくり返る構図はもはや美しさすらある
また、自分らしさを重視しつつ汎用的な技術を習得していたアガットは状況の変化に乱されず為すべき事を成せていたのも印象深い内容だったな

前回は正解の存在する道をどう通るか?が課題だった。けれどつばあり帽の出現により正解は消失するね
その新たな課題では道は走るより滑る方が適合し、ココの不出来な飛び靴が役に立つ。また自信が無いからと外部に頼るため書き溜めていた魔法も状況に応じて助けてくれる
逆に自分の好きな事しか学んでいなかったリチェは微妙、彼女が自身の魔法を使う場面は在れど、人の力に頼る場面も生じてしまう
ただ、そこにだって正解はない。人の力を使う事が状況に適合する場合だってある

アガットが思い出すのはテティアの発言。あの時は不適合だった言葉がつばあり帽に抗する嘘へと変じた
不幸はつばあり帽という存在の性質か。彼等は世の在り方にも魔法使いの在り方にも背を向けている、いわば正解にも適合にも反した存在
だからかアガットの虚言は功をなさず、むしろ彼女こそ世に反した在り方にされそうになる
そうした場面でも役立つのは正解のない遣り方、ユイニィの自分を模索する為の雑多な学びは彼だけでなくアガットすら救うもの
それだけに自分を理解できそうだったユイニィが強制的におぞましい姿に変えられたのは哀しい話…

そうなれば正解は安易に求められない。リチェはすぐにユイニィを助けに行こうとする。それは正しいが使える範囲が狭いリチェではつばあり帽や変化したユイニィと向き合えないかもしれない。結果、リチェは正解を辿る道へと戻されると…
他方でロモノーン人を前にして、傷の無いココ達ではなく大怪我を負うキーフリーが前に出るのは正しくないように思えるが、彼はそこに”先生だから”という原則論を持ち出す。彼にとって状況が変じても守らなければならない正しさがあるのだと判る
こうした展開での一時終幕、続きを見られるまで空いてしまうと思うか、それともまだ続きを見られるのだと思うか。私達にも様々な正しさが生じそうだ



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