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とても良い

夢佳の背景が描かれた回。彼女については、まず夢佳に焦がれた千夏の視点から、次に門外漢の大喜視点から、そして前回の夢佳の慟哭と続いたわけだけど、今回は深く今にも続く要素が
「好きは最強な感情」、とてもシンプルな信念の言葉はそのままシンプルな概念を表している。これではしゃげていた幼少の夢佳もシンプルに言葉の魔法、バスケへの気持ちを信じていたのだろうなと思わせる。両親が愛し合う事に疑問など抱かなかったように
だからこそ、夢佳のバスケ人生はシンプルで無くなった際に罅が入り壊れてしまったのだろうな……

夢佳のバスケ愛が揺らぎ始めたのは中学進学により、バスケに競争性が求められた時か
それまではバスケが好きだから努力できた。けど、中学からは好きで居る事に疑問を覚えない為に努力が求められた。おまけに同時期に愛を無条件に信じさせてくれる筈の家庭が崩れていれば、彼女は無条件の好きを信じていられなく成る
だから好きを守る為に彼女は更に練習に打ち込むと。それは自ら溺れに行っているようなもの。なのに隣でバスケを好きでいる千夏には自分の苦しみを訴えないのだから余計に境遇は苦痛に満ちていく

自分の好きを守る事に限界を迎えた夢佳が直面したのは変わらずバスケに打ち込める千夏の姿。きっと夢佳は決定的な破滅から大切なものだけは守る為にバスケや千夏から離れたのだろうな……
そんな彼女に大喜は試合のチケットを渡すのか…。てっきり自分用と思われたチケットを大喜は夢佳に託した。それはバスケをする千夏の努力を最も応援できるのは夢佳だと信じた為か?
なら、自分の為ではなく努力した大喜を誰が応援してくれるのか?という点で千夏の労いは良かったなぁ。彼女は大喜が何に汗水垂らしたかなんて聞かない。それでも大喜から様々を貰っていると信じる。そうして頼り頼られの関係が構築される姿には、確かに千夏が今一緒に居るのは大喜なのだなと感じてしまう

彼氏とクリスマスデートの話をしても少しも嬉しそうでない夢佳。今の彼女にとってそれが一番したい事ではないから
そう察して自分よりバスケを優先してと告げられる宗介は格好良いね。それどころか、夢佳が直面している迷いに対し、とてもシンプルな最適解を授けるなんて
夢佳の好きは余計な物が貼り付いて姿が見えなくなっていた。でもこれってもしかしたら夢佳だけに生じる現象ではないかも知れず
同じ夢を追う相棒が隣から居なくなっても変わらず夢を追い続けているように”見える”千夏。彼女が立ち向かう困難に対して、応援に来た夢佳はどんな言葉を投げ渡せるのだろうね?



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