この映画を観る前はキラキラとしたアイドルモノかと思っていたが、その予想はいい意味で裏切られた。
ざっくりとあらすじを書くと。
本作はアイドルになりたいと渇望した一人の少女が自らの手でアイドルグループをつくり、成りたい姿を叶える過程を丁寧に描く。
しかし強引に手に入れたグループ。主人公の東以外のメンバー達は自身がアイドルを続ける事に悩んでいき、やがて崩壊を迎える。
ただ各々がアイドル活動を通し、色々な物事を見て体験した結果それぞれの夢が定まり、それぞれの道を歩み始めるというもの。
個人的には東という主人公は嫌いではない。
東はアイドルになりたいが色々オーディションに全て落ち、その結果”自らの手で自分達をプロデュースする”という結論に至り、死に物狂い結果を手に入れていた。
東は結果的に東西南北のメンバーを傷つけたかもしれないが、僕は東がアイドルへ向ける熱量と必死さに目を引き付けれらた。
それとタイトルの「トラペジウム」について。
数学的に言うと不等辺四辺形の意味を持つ。
不等辺四辺形の1つ特徴として「4つの辺の長さが異なる」というものがあり、これは東西南北のメンバーの意志や目的が全くバラバラである事を示しているように思える。
もう一つの特徴として「4辺はどれにも並行でない」というものがあり、これは東西南北の足並みが揃わない事と並行で無いがゆえにいつかは交わる(大人になって仲良く)事が出来る事を暗示している様にも思える。