作品コンセプトと序盤の分裂症的サイコサスペンスの流れは好きだが、尺が足りないのか後半になって凡庸なバトルアクション/ラブストーリーになってしまったのはいささか残念。
同作者のとらドラの伝説的なクオリティと比べてしまえば粗が目立つものの、それでも万里の記憶喪失をめぐるシーンのカタルシスはとらドラをも軽く飛び越えてしまうと思う
文化祭の屋上のシーンとか林間学校で作戦を立てるシーンなどに代表されるような、所謂「俺ガイルの魅力」というものは1期に凝縮されていると思う。The10's前半な作画も好き
記号的なキャラクターばかりで、2025年から見るとついメタ的視座に立ってしまいがちだが、それはそれとして傑作。
単体でもかなり面白かったCLANNAD1期を「助走」としてしまう程の驚異的な見応え。個人的には1期を「CLANNAD:PROLOGUE」として、こちらを「CLANNAD」としたいとさえ思う。
その驚異的な映像美こそが、このアニメを最高傑作たらしめている。アニメを"観る"歓びがここにはある。