Cパートの新谷真弓の長広舌が今回のハイライト。ハル子にしろ蛇崩先輩にしろ、やっぱり唯一無二の存在感がある。あと榎木淳弥のトボけた演技がうまい。
ΑΩ・ノヴァ君の、好青年のようでいて実はマッドなキャラクターがツボ。彼の存在を通じてルル子は「普通でない自分」を発見していくのかもしれない。ビッグバンのシーン、ルル子の顔に反射する星たちの光がとてもきれい。
有吉とマツコはこの頃から有名だったんだね。
3人の掛け合いの完成度がどんどん上がっている。「なんなん?」は本作屈指の名言だろう。
分析してもわからない「笑い」の不思議さというものが前半と後半の対比によって浮かび上がってくる。
モリのサービス精神・カトウの真面目さ・フジイの最終兵器感と、アドリブパートでそれぞれの個性が発揮されて面白くなってきた。しかし、ナレーションがいまいち。視聴者の心の声をわざわざ台詞にしてしまうのはセンスがない。
パンスト、キルラキルの流れを汲む正統派(?)TRIGGERギャグアニメ。過去作と違うのはヒロインが「普通の女の子」という点で、M・A・Oの上品な声がその演出に一役買っている。カット割りの素早さや無茶苦茶な変身シーンなど、とにかく目に楽しい作り。
原作は一コマ一コマの緩急でリズムを作っているので、アニメになるとどうしてもテンポが悪くなってしまう。そのせいか、むしろセリフのない雀の話が一番笑えた。必殺技のネーミングセンスはなかなかいい。
雨と夕焼けのディスコミュニケーション。
言葉が通じないが故のすれ違いと、だからこそ訪れる幸福な瞬間をこれほど美しく描けるとは。ちょっと感動した。
就活の話はやめろって……。
ストーリーよりも雰囲気。綺麗な映像と、花澤さん演じる物憂げな美少女と、センチメンタルなポエムを量産する黒猫をひたすら愛でるアニメ。あとクラムボンのEDはずるい。エンドロールで流れる主人公の小さい頃のかわいいこと。
4つの短編アニメーションからなるオムニバス作品。2作目の「火要鎮」、4作目の「武器よさらば」が印象深い。前者は平行パースの画面が革新的。水彩風の筆触も美しく、絵巻物を捲っているかのような新鮮な視聴体験だった。後者は大友の過去作「彼女の想いで」を髣髴とさせる廃墟潜入アクション。作画も素晴らしいが、結末はより皮肉に満ちている。
前半はラジ率いる商船団と海賊との海上の攻防。後半ではゼンたちが合流し、“海の鉤爪”が根城とする洞窟で白兵戦が始まる。この作品にしては珍しく、所々に作画の乱れる箇所が。商人たちの物分かりが良すぎたり、思いつきの作戦が成功するなど少々説得力に欠ける描写が目立った。
二重の誘拐に遭った白雪と、白雪を追うゼンやラジ達の一行、この2つの視点から物語が進行する。今まで脇役に徹していたキキに初めて焦点が当たる巧みな展開。いつもは冷静な白雪が感情を露わにするシーンが多く、彼女の中でゼンの存在が知らず大きくなっていたことが窺える。