ジークの言う「エルディアに自由をもたらす」「必ず報われる」という言葉は、大局を見ると正しいのかもしれない。
とはいえ、サシャという初期からの仲間の結末に対しては、あまりにも不釣り合いで、薄情で冷徹なものを感じる。ジークの「必ず報われる」という台詞の直後にコニーが告げに来る展開からも、その落差が大き過ぎて、受け入れづらい判断に思えてくる。
もし、今回の作戦がモブキャラ調査兵7人の死亡だけだったなら、そんな事は思わなかったかもしれないけど、ガビとファルコの
ガビ:何でこんな事をされたのか
ファルコ:踏みにじられた報復だから
ガビ:あんたはそれを見たの
ファルコ:見てない
という会話が表すとおり、自分の知ってるもの、愛着のあるものには感情が働くけど、そうでないものには無関心になったり、感情が希薄になったり、冷静に判断できたりするものなんだと実感する。
とどめを刺すことに躊躇する姿が何度か描かれてるジャンが、躊躇なくガビを撃ったことにもそれが表れている気がする。
振り返ってみると、エルビン団長も多くを失っても結果を出す道を選択していた過去があるけど、そのときには指導者としての決断力に目が行き、その判断を「英断」と思っていたけど、本当に英断と思ってよかったのか、一体何が正しい選択なのかわからなくなってくる。
もう、どっちの陣営が正しい・間違ってるというレベルの話じゃなくなってきていて、今後どのような道が選択されていくのか興味深い。