サービス開始日: 2017-07-17 (3367日目)
ロゼが惚れ薬の素材をまとめて教えないのは、何度もハリージュと会う理由を作っているからなのだろう。
「好きになって欲しいなんて考えてもいない。ほんの少しでも覚えてもらえたら、それでいい」というセリフからは、不器用さや卑屈さを感じる。
一方で、来客を知らせる鈴の音にソワソワしたり、「他意はない」と言いつつデートの前に振りかける薬を使ったりと、年相応の女の子らしい一面ものぞかせていた。
こうした、本音を隠そうとしながらも隠しきれず、持て余してしまう姿が初々しく可愛らしかった。
ハリージュと同僚の会話では、ハリージュ自身は恋には無縁の様子だったので、惚れ薬を依頼したのは別の誰かなのかもしれない。
魔女に対する世間の反応が描かれた回想シーンでも、ハリージュはチラッとロゼに視線を送っていたように見えたので、ハリージュ視点での物語も気になる。
友達の父親を殺すことに躊躇を見せなかった昴が、最後に「友達ってムズいな」とポツリ。
奏史と過ごすうちに、友情を意識し始めたように感じるセリフだった。「友情」と「殺し屋としての仕事」をどのように決着させていくのかは気になるところ。
あらすじを知っている程度だが、二人が連弾していたカルメンは、愛や欲望、嫉妬、所有、自由などをめぐる悲劇の物語。今回の物語とカルメンをどのようにリンクさせてくるのかも興味を引かれる。
美姫の気持ちを尊重する陽太。陽太を傷つけたくない美姫。
そんな美姫との会話で自分の気持ちに自信をなくす湊。
そして、湊の「友達として好き」という言葉を受けて、自分の気持ちをリセットしようとするこゆん。
こゆんと湊、美姫と陽太、それぞれの組み合わせで意識し合っているのに、いろいろと難しく考えてしまい、負の連鎖が起きているのは見ていてもどかしい。
四人とも相手の気持ちを大切にしようとするあまり、自分の気持ちを引っ込めてしまっているように見える。
もっと自分の気持ちに素直になってもいいのにと思うが、そう考えると、自分の気持ちをストレートに表に出す桃香は対照的な存在なのかもしれない。
「自分の気持ち」と「相手の気持ち」。この二つの折り合いを、四人がどのようにつけていくのか注目したい。
タイトルの響き的に、気軽に見られるFX入門的な話かと思ったら、全く逆だった。
破滅的な展開を望むわけではないが、「損切りできない」「もっと利益を伸ばしたい」といった人間の欲望や執着などが上手く描写されるのであれば面白くなりそうではある。
達観しているように見えたアリの、年相応の弱さが印象的な話だった。
「好きな人にはいつだってカッコつけたいもんね」というエスタの言葉は、アリ自身がうまく言葉にできずにいた気持ちを、代わりに言語化してくれたのかもしれない、その後の、少しスッキリしたようなアリの表情からは、一歩踏み出せたような印象を受けた。
セイランの死をきっかけにしたミミとシーナの心の変化と衝突、そしてその収束を12話までで描き、13話でアリの内面を描いたことで、セイランの死を受けた3人それぞれの心情の変化が綺麗にまとまったように思う。