律のみゅーたいぷ加入をビオラが提案していたのは意外だったが、
問題の当事者であるビオラの提案をすんなり検討しちゃう大人たちの描写に不自然さも感じた。
その不自然さは、描きたいストーリー(律をみゅーたいぷに加入させる)が先にあって、
その展開に合わせてキャラクターが動かされているように感じてしまったからかもしれない。
ビオラの行動原理がはっきり描かれていないこともあって、
ビオラの悪質ないじめによってストーリーが展開されてるだけという印象もあり、
なんか全体的に話に入り込めない感じがある。
キャラクターの「コレがしたい」という確固たる意志で展開されるストーリが個人的には好みなので、今のところ物足りなさを感じている。
単純に設定は面白いと思った一方で、その魅力を十分に活かしきれていないようにも感じた。
記憶を取り戻していく中で生まれる意外性や、その人の生き方・考え方など、内面が掘り下げられていくところには興味を惹かれた。
また、黄昏時の世界の記憶を取り戻すホテルで「誰ソ彼ホテル」という名前も雰囲気のあるシャレたネーミングだと思う。
一方で「生と死の狭間」に対する自分のイメージと、作品が描こうとしている世界観が噛み合わず、終始ちぐはぐな印象を受けた。
比較することにあまり意味はないが、生と死の狭間というと、自分には「デス・パレード」のような雰囲気のほうがしっくりくる。
そのため、あっけらかんとした支配人や、死に対する緊張感があまり感じられない描写は、
作品の設定から自分が抱いていたイメージとはかけ離れているように感じられた。
また、終盤に登場する「記憶を持ったまま現世に戻れるエレベーター」や「地獄送りにできる箱」も、
ストーリーをまとめるための便利な設定のように感じられてしまった。
もちろん、「生と死の狭間」に対するイメージは人それぞれだと思うので、自分とは違う解釈として楽しめた人もいると思う。
隣りにいるミミの幸せを考えるシーナに対して大局的な視点で現実を突きつける保健医。
理想と現実の間で自分の望みに悩むシーナって感じだったけど、全体的なストーリーは進んでいかない印象。
サブタイトルが「終わらない夜」で不穏に感じるんだけど、そろそろ進むんだろうか?
いや、話が進むとそれはそれで、悲惨な展開になりそうな雰囲気だし、今のままでもいいっちゃいいんだけど・・・。