つまらない訳ではないけど「凄腕スパイ」と「コメディー」のバランスがうまく取れてなかった印象でした。
スパイといえば、抜け目ない・冷徹・完璧といった単語が連想されるけど、コメディーはその対極にあるわけで、コメディー展開のロイドにはちょっと違和感を感じたし、逆に真面目な展開になるとロイドの凄腕スパイっぽさが出るけど、話の勢いがトーンダウンするように感じ、ちぐはぐ感が拭えませんでした。
国の平和がかかったオペレーションが子供の成績頼りだったり、設定的にも疑問に思うところがあって、その違和感や疑問を打ち消すほどの勢いまではなかったように思います。
例えば「ロイドは三流スパイだけど、やる時はやる奴で、別の凄腕スパイが行う本命オペレーションのバックアップとしてオペレーションストリクスが実行されていた」みたいな設定で、ロイドがボロを出しながらもオペレーションを進めていくって感じのコメディに振り切った内容だったら、すんなり感情移入できたかもしれません。