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ボラクチンは偶然毒に冒されたのではなく、自ら毒を摂取していたのは驚きだった。
さらに、毒だとわかっていながらオゴタイの命を危険にさらす計画を実行したことや、
笑いながら命運を天に委ねることを決めた姿からは、少し狂気じみたものを感じてしまった。
ボラクチンはモンゴルの安定を願っているのだろうが、それ以上に、自分の知恵を使うことそのものを楽しんでいるようにも見えてしまう。

また、ボラクチンのオゴタイに対する感情が描かれたシーンには、意外なものを感じた。
オゴタイの国家構想を目を見開いて聞く姿や、指をモジモジさせながらオゴタイに本をねだる姿は、
これまでの泰然自若とした印象のボラクチンからは想像できない姿だった。
先ほど「少し狂気じみた」と表現した行動の根底には、オゴタイに対する思いがあるのかもしれない。
そう考えると、冷徹に知恵を巡らせる機械のような存在に感じていたボラクチンにも人間味が出てきて、なんとも興味深い。

少量なら薬になり、加熱すると毒になる雄黄を「不器用な石」と表し、ボラクチンは自らに重ねた。
では、モンゴルにとってボラクチンは薬なのか、それとも毒なのか。
この点が今後の展開として気になってくる。

一方、シタラは結果的にソルコクタニを励ますことになった。
冷静に振る舞うべきだとわかっていながら、感情的な言動を取ってしまったシタラもまた、「不器用な石」と重ねて見ることができるように思う。

感情を知恵によって形にするボラクチンと、
知恵を持ちつつも感情で行動してしまうシタラ。
知恵と感情によって動く不器用な二人の姿が今回のストーリーの見どころだったように思う。

あと、医者のついでに「ヤッホー」とやって来るモゲがカワイイ。



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