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モンゴルやイスラムの文化に詳しいわけではないが、挨拶などの仕草や食べ物などの細かな描写からは、実際どうなのかは別としても、その土地で人々が暮らしているという現実味が感じられ、興味を惹かれた。

登場するキャラクターも、単純に善悪で分けられる人物としては描かれておらず、それぞれが自分なりの合理性を持って行動することで物語を前に進めており、個人的に好みな点だった。

復讐は本作のテーマのひとつといえるが、一般的に思い浮かべる復讐劇とは少し異なっているのも特徴と言えるだろう。
主人公シタラは、知恵を使って状況を動かそうとしたり、ときには感情のままに行動することもある。しかし、それが思わぬ結果につながってしまい、大きな流れに翻弄される姿が描かれる。
そんな主人公らしくない姿が、逆に「そうだよね、そんなに甘くないよね」と思わせる現実味につながっており、意外性と面白さを感じさせてくれた。

生活や人物の描写に現実味を感じられ、魅力あるキャラクターにも惹き込まれる、大変良い作品だった。

なお、蛇足ではあるが、私見をひとつ。
本作について、史実を根拠に評価しているものを見かけることがある。もちろん、史実を知ることは本作をより深く楽しむうえで重要な要素だと思う。
一方で、歴史上の出来事については、史料の解釈や研究によって見方が変わる部分もある。
そのため、史実を基準として本作を評価する姿を見ていると、12話で「星が巡る理由」を本の知識を元に主張していたシタラの姿を少し思い出してしまう。
史実は史実として重要であることは間違いないが、本作を見るにあたっては、いったん史実から距離を置いてみるのもよいだろう。
アニメの楽しみ方は人それぞれではあるが、描かれるストーリーや人物を素直に楽しむのも良いのではないかと思う。



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