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何となくおとなしい子という印象があった月子が、ズバッと意見を言う姿が意外だった。
自分の意見をしっかり持っていて、ただ小雪に同情したり、話を合わせたりするわけではないところが好印象。
特に「どうしても、しんどくても雨宮くんじゃないとダメ?」という言葉は、小雪がそこまで湊にこだわる理由を考えさせる、核心を突いた言葉だったと思う。

過去の回想では、同じ出来事を五十嵐と小雪、それぞれの視点から描くことで、二人がすれ違っていた理由がよく分かった。
高校生になった二人は、互いに本音をぶつけ合う。完全に分かり合えたわけではないけれど、
以前はできなかった話ができたことで、わだかまりが和らぎ、一歩前に進めたように見えた。
自分の解釈だけで相手の気持ちを決めつけず、本人の言葉を聞けるようになった。そういう変化が、二人を前に進ませたのだと思う。

サブタイトルの「緩解」とは、病気が完治したわけではないものの、症状などが落ち着いた状態を指す言葉らしい。
五十嵐と小雪の過去に起きたことは変えられないし、傷ついたことや後悔をなかったことにもできない。
それでも、わだかまりが和らぎ一歩前に進めた二人の姿は、まさに「緩解」と呼べるものなのかもしれない。

そういえば、前話の夏祭りではラムネが吹き出すシーンがあったが、今回のコーラが吹き出すシーンとの対比があるように見えて面白かった。
小雪は湊への「好き」という気持ちを、「友達でいる」という蓋で押さえ込もうとしていた。
抑えきれなくなったその気持ちはラムネのように吹き出してしまうが、それでも、その気持ちを湊に伝えることはできずにいる。
一方、五十嵐と小雪は、互いに抱えていた不満や誤解を言葉にした。相手に言葉をぶつければ、相手からも言葉が返ってくる。そうして、二人の感情は激しくぶつかり合った。
ラムネが小雪の中であふれ出す感情を表していたのに対し、コーラは互いに本音をぶつけ合うことで、外へとあふれ出す二人の感情を表しているように思えた。
どこか重苦しさを感じるラムネのシーンに対して、コーラのシーンは前向きな印象を受ける。
この二つのシーンが対照的に感じたのは、過去と向き合った小雪の中に、新たな気づきが生まれたからであれば良いなと思った。



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