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とても良い

どことなく、視聴体験に、ストーリーゲームをやっているような感じがある。ペルソナシリーズみたいな。何がその感じを生んでいるのか。一つは舞台空間の演出の仕方にあると思う。物語シリーズの舞台である「21世紀初頭のとある田舎町」は、北白蛇神社や私立直江津高校といった、有限個のロケーションから構成されており、さらに各ロケーションごとに特定の背景美術やアングルが使いまわされる。RPGゲームの「エリア」やビジュアルノベルの「背景」がそれぞれ特定のロケーションに対するビジュアルイメージを提供するのと同じように、物語シリーズの背景美術やアングルは「21世紀初頭のとある田舎町」を構成する特定のロケーションのビジュアルイメージを提供する。結果、RPGゲームやビジュアルノベルと同様に、特定のビジュアルイメージを伴った有限個のロケーションの束として、物語シリーズの舞台空間は演出される。このような仕方で舞台空間を演出することは、単に作画コストを削減するのにとどまらず、独特の豊かさを生んでいる。それは、ビジュアルノベルが必ずしも映像作品と比較して貧しいわけではないことと通じており、異なるシーンで同じビジュアルイメージとロケーションが使いまわされることで、そのロケーションにおいて生じた出来事の記憶、歴史的意味のようなものがロケーションに付与されていき、結果的に場所性が生じるのだと思う。だからこそ、古典的なRGPゲームやビジュアルノベル、ゲームっぽさを伴う物語シリーズやとあるシリーズといったアニメ作品では、単なる物語の豊かさやキャラクター劇の魅力を超えた、舞台空間そのものの豊かさがある。



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