これはすごい。ミステリーかと思ったら、論理の底がどんどん抜けていって、倫理の底が抜けて、常識の底が抜けて、キャラクター小説の底が抜けて、最後に残るのは俺たちを優しく受け止めてくれる底の底としてのニヒリズム。ニヒリズム一元論は哲学としてはあまり深くないと思うが、ミステリーを崩していくまさに脱構築といった手つきは非常に意欲的で実験的。最終回の「伏線回収」には、超現実的な映像も相まって、他にない奇妙なカタルシスがあった。
たまに作画が崩れている。ストーリーテリングがあまりなめらかじゃない気がする。しかし、西尾維新の対話劇、画面作り、キャラクター、演技が楽しいので100点。
素敵すぎる。初めから終わりまで全部素敵。こんな素敵なお話を想像(創造)できるなもりの素敵さに感服。関係性ごとに絶妙にキャラクターの振る舞いが変化しつつ、やはり絶妙な緊張と緩和があり、それでいてキャラクターが同一性を失わない、関係性萌えのお手本のような作品だよね。わりとダイナミックに動くわりに、作画枚数が少ないからか、カクカクした印象を受けたりもしたが、そんなのは些細な事。