サービス開始日: 2025-04-12 (300日目)
スクールカースト的なリアリティが最初に提示されるせいで、主人公とヒロインたちのエモ風描写が丸ごと嘘くさく見えた。この「スクールカースト的なリアリティ」は「引きこもりの陰キャが想定する現実」といった感じで1話を通じて描写され、その徹底ぶりには舌を巻くとともに、これを好き好んで読んでいるのであろうライトノベル読者の自傷癖とマゾヒズムには驚かされる。最後の、千歳くんが窓を割って入ってきて「相互理解を始めようぜ」と手を差し伸べるシーンからは、この「スクールカースト的なリアリティ」からの脱却が作品を通じて模索されるのだろうことが予想され、どう模索していくのかとても興味が湧く一方で、彼らの自傷的なリアリティはもはや「窓を割る」ような粗雑さでは救いようがないほどに強固なんじゃないかという気がしてしまった。
七宮のもたらすメッセージ性を中二台詞がうまくマスクしつつ神秘的に演出していて引き込まれた。放送当時は2話くらいで観るのをやめてしまったが、3話からが本番だったようだ。
今日日あまり見かけないハード寄りのSFで、その点は新鮮で良かったのだが、技術革新に対する想像力がナイーブすぎるのと、社会・政治描写のリアリティレベルが技術のそれに対して低いのがむずがゆく、これが続くのはしんどいなーと思っていたところで文明が滅んでくれたので一安心。ロマンチックな終末セカイ系を期待。続きが楽しみ。
ストーリーテリングがうまくいっているとも、13話でうまく収まっているとも思わないが、まったく退屈しなかった。その一点だけで評価できる。月姫やとある魔術の禁書目録から連なる現代異能ものには、堂々と好きだと言えない恥ずかしさをずっと感じてきたが、このアニメがそれを葬送してくれた気がする。もはや再流行することがないだろうことも含め、これからは純粋に、現代異能ものはすごくワクワクするジャンルなんだと、胸を張って言えそうだ。ありがとう。