生きることと死ぬこと、そして、人との繋がりを描いた作品の劇場アニメ。
全体的に演出が凝っていてよかった。
前提としてゲーム原作なので、駆け足気味なのと圧縮のために改変が入るのは目を瞑らないといけない。
何十時間とかけるペルソナ3の物語を頑張って映画4本分に圧縮してるわけですから、案の定尺が足りてない印象になっているのはしょうがない。
演出のためのストーリー改変が結構多い。
特にストレガ関連はかなり省かれていて、原作で説明のあった彼らの背景やチドリと順平の交流、それからニュクス教に関してはほとんど出てこない。
ゲームをやると終盤も相まって特に印象的な終末論によって様変わりしていく人々と街の様子が省かれていたのは素直に残念。
ただストレガ関連を削る代わりに味方の描写が増えている。
天田の記憶が曖昧なまま話が進んだり、荒垣がみんなの前で暴走したり、美鶴が父親の遺したワインを見つけたり、不安からゆかりが倒れたり。
キャラクターに人間味を帯びさせる改変を入れつつ、縦軸はブレていないので、作品としての雰囲気はあんまり変わらない。
全体として主人公とアイギスの話だと思ったほうが結構腑に落ちやすいかも。
既プレイヤーとしては2作目は駆け足気味に感じたけど、描き方が丁寧な1作目と改変が上手く嵌まった4作目は良かった。
ただ、劇場公開でターゲットは既プレイヤーだとしても、未プレイを全く想定していなさそうな点はどうなんだろうな。
3作目で開幕いきなり順平が捕まってるのとか結構ちんぷんかんぷんじゃないかな……。
ゲームには無かった仲間たちと失った存在の繋がり、そして、これまでやらなかったエリザベスの探訪を縦軸に絡めていく、この流れがペルソナ3らしいなと感じる
アニメで初めて気付いたけどニュクス・アバターってセフィロトの樹がモチーフに入ってるんだなぁ
アルカナを駆使してくるの含めて、本当に「死そのもの」なんだなと
しかし、タカヤとジン、同情を引くような桐条による実験の生き残りという言及がないからこそ、本当ずっと何故死に足掻くのかと問い続けてそれに反する人間に詭弁並べてるだけの小悪党なのがよくわかるな
終末論もだいぶ抑えて描写されているからカリスマ性もそこまで高く見えないし
ブリッジのタカヤ・ジン戦からアイギスvs綾時まで
前回同様いきなり満月戦に飛んだり、いきなり順平が捕まってたり、突然特別課外活動部が礎にされてたり、説明のない駆け足が映画の評価が低い理由なんだろうな(あと講堂が体育館になってたり……)
あと、個人的にはあそこで覚醒する熱さもあって真田先輩が推しキャラの身としては順平覚醒を映えさせるために覚醒を省かれたのちょっと残念
でも、別れの辛さから関わりを避けるようになった結城と別れを昇華しようとする人たちの描写はよかった
色んな人の思いに触れて、友達を受け入れることにした結城に早々試練が訪れることに……
映画ではファルロスを徹底して結城の内に秘めた思いみたいな描き方してるのがわりと新鮮だった
てか、ファイナルの告知が晴れた屋上なのもう泣きそうだからやめてほしいよ……………………
そして、たなか社長と舞子の絡みが見れるのはここだけ!(最悪)
ラブホから10/4まで
美鶴先輩の戦線復帰に触れることなく、いきなりラブホダンジョンから始まって思わず笑ってしまった
夏休みってメイン関係ないイベント多いのに、仲間が増えたせいか、1作目よりも大分駆け足に感じる
あと、結構改変入ってる? それともキタローとハム子でも共通部分結構違うのかな?
個人的には荒垣先輩周りの描写を増やしたの許せません!!!!!許せないです……こんなの余計悲しくなるじゃん……途中からずっと10月くるな10月くるなと思い続けてましたよ……はぁ……まさか10月まで駆け抜けるとは……
映画だと荒垣が幼馴染だって話と真田妹・美紀の話が出てないから真田先輩は親友を失っただけに見えるな
ゲームやってたときはストレガの話はうるせ〜と思って聞き流してたけど、アニメだとみんなゲームよりもタカヤの詭弁を真に受けすぎてて後半が心配になる
……けど、もしかしたらそのための布石かもなあ……
編入から風花仲間入りまで
原作付きはだいたいアニメ先行になりがちなタイプなんですけど、これは珍しくゲーム先行で見れたパターン(それも最近になってSwitchの移植触ってからだけど……)(プレイして映画の存在を思い出した)
知ってるものがアニメになるって、語られていない部分の詳細が出て作品の細かな部分がより鮮明になるって、思っているよりもずっと感動するものなんだなぁ
伊織順平アワーとか、ブリリアントとか、印象に残ってるところがそのままなのはちょっと笑っちゃったけど
主人公もとい結城が思ったよりも無愛想だったのと、「生と死」の話が思った何倍も早く出てきたので驚き
そりゃ序盤のゆかりもあんな態度になるわな〜
映画で自我を持った無愛想な結城理が特別課外活動部を通して友情を知る成長物語になっていて、ゲームを知ってても今後の展開が楽しみになった
それにしても土曜に余裕のある法王コミュ行くな
あるの今更気付いて視聴
ジャンプアニメフェスタで出してた映像なのね
6期終えたタイミングで見ると状況が何とも言えないなぁ
声と体格、それから相澤先生の棒読みと絶対轟くん投げないところで……まぁ、なんとなく察してた(笑)
もうなんか今更言えることないなってぐらい今までの積み重ねが活きてくるクールでした
最終決戦に向けてのシーズンだから展開が重いと同時に熱い
デクが背負い続けた6期後半に感じた、鬱屈とした気分が晴れていくような全体的に明るめの次に繋げる回
そんな中で明かされる衝撃の残り3日……
本当に、どうなっていくんだろう?
しかし、スターアンドストライプってヒーローネーム……すごいな……(しかも声が朴璐美さん)(つよい)
雄英は……よ、よくわかんね~けどすごい施設になったってことだな!!!!!!!!!!(頭悪い発言)
全責任をヒーローに負わせるのにヒーローに守って欲しがられている社会、すごい怖いな
守られるだけの存在じゃないと言うなら並び立たないと
守られたいのなら彼らが息をつく間を作ってあげないと
不安ってのは人の命を奪うこともいとわなくなるほど強い感情だけど……それでも、ヒーローを責めてもその不安を根本的に解決することは絶対にないんだから
ここまでメインを張るのが爆豪と轟ばかりだった中で最初に友達になった飯田くんがデクの手を掴み、自分よりよっぽどヒーローなデクに劣等感バリバリだった爆豪がついにそれを認めて謝る……みんなの思いも相まって、色んなものが押し寄せて顔面ベショベショになってしまった
13号……そんな顔してたんだな……
市民の気持ちはまあここばっかりは正直わかるな
避難所に噂になっている渦中の人間を入れるのは、まあ、怖いよね
罵倒が喝采を超えてしまうことは現実でも往々にしてあるけれど、あれ、頭ではわかっていても心がつらいんだよなぁ
ヒーローを減らして安全な範囲を狭くしているのは市民自身だと気付くのは見放されたときだけなんだけど、相手がヒーローだからそれが絶対ないっていうのが……
正義感だけで動いているデクが壊れちゃいそうで見てて苦しかったところにやってきた爆豪があまりにもヒーローすぎてビックリした
映画見ても思ったけど本当キレ散らかしながらとんでもない優秀さを出してくるな……爆豪……(笑)
汚れ仕事による憎しみに折れて、結果としてオールフォーワンみたいな巨悪に屈してしまうのがあまりにも弱くて悲しい
孤独なまま抱えて壊れちゃう辺り、真面目だったんだろうな
その「汚れた正義」を誇っていられるような人を見極める力が公安にあったらよかったんだけど……
ナガン、ヒーローとして無事に復帰してほしいなぁ
ヴィランを作り出した起因とはいえ、今何も言わずに奉仕活動を続ける人間に物を投げて責め立てる社会……その市民の醜さでヒーローからヴィランになる人間とかいるんじゃないか?ってぐらい惨い
そりゃあヒーローもやめるねって感じのマスコミと市民の様子がずっと描かれていて苦しい
それにしてもレディ・ナガンかわいいな
デク…………
少し面白く映っていたデクのマスクがあんなダークな雰囲気になるとは
ヴィランになった背景を理解しようとする心があんまりにもヒーローすぎるけど、ここまで雰囲気変わった姿はもうほとんどダークヒーローにしか見えなくて……見ていると心が苦しい……
こんな風に強くなるしかなかったんだなって
こんなに強くて苦しくてやるせないヒーローの姿があっていいんだろうか
継承者たちによる意識の確認
そして、ついに全てを話し、学園から出ていくデク
話の流れの全てが重くて思わず息をのんでしまった
しかし、ヴィランに怯えているなら猶更頼る先であるヒーローたちが動きやすい社会を作ればいいのになぁ……その下地を作ろうともしないどころか真っ只中で責任を負わせようとなんて……
そういうのは終わってからでいいじゃない
それどころじゃないよ