死んでほしくなかったな・・・。
陽太郎は、自分が原因でひとが不幸になってほしくないという性分なのだろう。直純が相手でも、それは例外ではなかったということ。
直純のほうは、道場破りを不意打ちで殺したことについては、当人にとっては家を守ろうとしたつもりだったのかもしれない。
道場を去る間際、陽太郎に「時代がおまえを選んだんだ」と語った。殊勝そうに聞こえるがそんなことはない。
彼は自分に劣るところがあるとは認めず、評価されないのは時代のせいだ、と解釈したのだ。
師範を継いでいたら、門下生を叩き直すと言い出し、拒めば鉄拳制裁し、逆らうなら出ていけと怒鳴るような師になりそうだ。
そのような絵面が親には想像できたのだろう。継がせたくない心情はわかる。しかし、のちに反乱者を率いて帰郷することになる。
こういう手合いを受け入れる集団というのも、必要なのかもな。
青のミブロ 第21話。敵は皆殺しってわけでもないのに(むしろ死んだ敵の方が少ないぐらいじゃないだろうか)、死んでほしくない人はあっさり死んでしまうという。容赦ないなあ。
結局陽太郎くんは兄との関係を守りたかったのかな。