高校1年生の柊(ひいらぎ)は、“みんなに嫌われたくない”という想いから、気づけば“頼まれごとを断れない”性格に。毎日“誰かのために”を一生懸命やってみているのに、親友と呼べる友だちがいない。
季節外れの雪が降ったある夏のこと。
いつも通り頼まれごとを頑張ってみたものの、やっぱり“何か”が上手くいかない。
「なんだかな」と家に帰る途中、泊まるあてがないというツムギを助けるが……その夜、事件が起きる。
とあることで父親と口論になりそうになるも、“本当の気持ち”を隠してしまった柊。言葉にできない何かを抱えながら、部屋で居眠りをしてしまう。
ふと寒さで目が覚めると、部屋が凍りついていて!?柊はお面をつけた謎の化け物に襲われるが、異変に気付き助けに来たツムギとふたりで、部屋を飛び出す。
一息ついた先でふとツムギの方を見ると……彼女の頭には“ツノ”が!?
ツムギは自分が“鬼”で、物心つく前に別れた母親を探しにきたという。そして、柊から出ている“雪”のようなものは、本当の気持ちを隠す人間から出る“小鬼”で、小鬼が多く出る人間はいずれ鬼になるのだと……。
柊はツムギの「お母さん探しを手伝って欲しい」という頼みを断り切れず、一緒に旅に出ることに。しかし、時を同じくして、ツムギの故郷・鬼が暮らす“隠の郷(なばりのさと)”でも事件が起きていて——。
期待せずに観たせいか,とても良く感じた。
劇場で観た本予告で興味が高まり,ムビチケを買った。
全体としては新海誠「君の名は。」と「天気の子」と「すずめの戸締まり」を足して3で割って,ジブリテイストをふりかけた感じ。
掘り出し物に出会った感があり,エンタテインメントを純粋に楽しむことができた。
映画コムのレビューがすこぶる良くないのだが,その多くは「説明が足りない」に集約されるとおもう。
ふだんから何でもかんでもセリフで説明するのはいかがなものかと思っていて,視聴者の想像に任せる作品もいいものだよ。
言ってみれば「細けえことは気にするな」的な作品。ストーリーは破綻してなかったし。
あとパンフレット制作なしにはがっかりした。こういう作品はパンフで世界観を読ませて欲しかったなあ。
舞台は山形県。聖地巡礼ブームはたぶん起きないとおもう。
上映館数の少なさが残念。都内でも4館だけって…
@CINE7
旅先の出会いの話をもっと盛って、毎週放送12話ぐらいのアニメで観たかったな~という気持ちはちょっとある。夕方頃には神社に着くよという台詞が出た際に、早くね?と思ってしまったので……
ストーリー自体も奇を衒ったものでは無いので気軽に他人に勧めたくなる。
最後、2人が互いに本当の気持ちを伝えようとするシーンでめちゃめちゃ口角が上がった。かわいいね。
全体の流れで見ると、本当の気持ちを言えない主人公が鬼の少女と出会って、旅を通して色んな人と関わり自分の素直な気持ちを言えるようになる、っていう王道の展開で好き
鬼の村の入口の雰囲気とか中の建造物デザインも好き
ただご都合っぽいシーンが多かったり話のディテールがあんますっきりしない部分もあって個人的にはコロリド劇場作品の中では微妙かなぁ
AnimeJapan の展示でめちゃくちゃ気になってた奴。ネトフリで視聴。(102分)
Annict のあらすじ欄に書いてありますが、「ツムギの"お母さん"を探す物語」です。
"柊 (ひいらぎ)" って男の主人公の名前なんだよね、作中で何回も連呼されてて「ああ、苗字じゃなくて名前なのか、珍しいな…」って思ったりした
"お母さん" について、前半は一切伏せられてて全く分からんな状態なんだけど、最初60分あたりを過ぎ後半に差し掛かってくるといっきに分かるようになってくる
(やんわりとした感じだから雰囲気で理解した)
“本当の気持ち” がテーマの物語みたいね、まあ悪くは無かった。
全体的に普通かな。
ツムギの可愛らしさも、道中の人々との話も、母親との関わりも、詰め込みすぎてどれも中途半端になってしまった感は否めない。とは言っても丁寧には描かれていた。悪く言いたい訳じゃないけれどストーリーとしては二番煎じ感はあった。
泣き猫の柴山監督と脚本に監督+柿原優子さんで、これか……とやや拍子抜け
コロリドらしい良さはあったけど、このコロリド長編シリーズで初めて泣きアニメしなかったな…、
「好きでも嫌いなあまのじゃく」視聴終了
評価C(駄作)
自分の大好きな富田美憂さんが主演ということで視聴しましたが、声優補正で見てもこれはさすがにダメな作品だな…となってしまった。
この作品のやりたいことや展開、キャラの心情変化が単純なうえに、話としても「え?それでいいの?」と疑問点が残る作品だった。雰囲気も普通だったし強みがよく分からなかったな。
とにかく話が平凡だったことに尽きる。言いたいことをはっきり言えずに生きていた少年が、ツムギという少女に出会って、自分のあるがままの気持ちを伝えようとする作品。そのテーマをいろんなキャラで見せてくれるんだが、それがありきたりすぎてイマイチ心に響いてこなかった。奥底にしまった気持ちをぶつけようと決意する理由も明確なものがなく、フワフワしたまま解決した。その他にも、台詞や場面で印象に残るものが無かった。ただただ脚本をなぞっているだけというか。
そう感じてしまった理由の一つに、話運びが早すぎるのがあったと感じる。展開は動くのだが、機械的に次々と新たな場面に移っており、その前後でのキャラの心情変化が雑だった。主人公二人の成長も葛藤もイマイチ響いてこない。もっと印象に残る場面作りをしてほしかった。
あと、お母さん絡みの話で頭にハテナが浮かんでしまい、視聴後に「え?それでいいの?」となった。お母さんが生贄として雪の神になったのは分かるが、そのお役目を投げ出しても特に問題は起きなく、だったら最初からそんな制度いらないだろと思ってしまった。生贄を辞めることで何か災害が起き、それでも娘の元に会いに行くみたいな情熱がほしかった。あと、鬼しか里に入れないなら、最初から雪の神いる必要が無くない?とも感じた。雪の神が鬼を襲うようになった理由も単なる闇堕ちだし、この要素でモヤモヤが残った。話に惹きつける設定ではあるが、その解決方法に消化不良感がある。
というわけで、やりたいことは分かるんだがインパクトに欠ける作品でした。毒にも薬にもならず、個性が読み解けなかった。富田美憂さん好きでなければ見なくてもいいかなと。