お蝶は自分自身の心を殺していたか。
母親から言われるままに良いところへ嫁ごうと稽古なり作法なりしてるときから自分を殺していたのね。
嫁いでからもずっと自分を殺し続けてたわけか。
最後の終わり方みるに、お蝶自身がのっぺらぼうであったようだけど、自分の心以外は誰も殺しておらず、逃げ出してエンドかな。
ハッピーエンド…とも言いづらいけども。
ヒントが多かった「海坊主」に比べてかなり頭を使ったし、今でも全て理解できた気はしない。毒親の教育の中で「母の期待に応えて己を殺した自分」と「年相応の自分」が分離し、のっぺらぼうとなったお蝶が殺して回っていたのは「年相応の自分」だったってことか。なら、お蝶を救いながらもあの家にとどめようとした狐面の男ってなんだったんだ?あれは「現実から逃げたいお蝶」だったってこと?でも薬売りはあの狐面がのっぺらぼう、とも解釈できる口ぶりだったしなあ。
「お蝶は死によって真に解放された」ともとれるラスト、やるせねえ。
夜中に見なくて良かった。途中ちょっと怖かった。
しかし、誰も、いない
よくわからんかった・・・