アクションの描写も街の風景も細かくて凄い
ループの迷路に入った時は自分の頭を疑った
以前観たときは退屈な映画だと思ったのだけど、雪に閉ざされた日に観たら、とても良かった。
観るタイミングや体調で印象が変わる映画という気はする。
映画全体がエピローグという感じ。さいごにはサービスもある。
これはこれで良いというのが今日の感想。
作画世界観音楽、超高水準
攻殻機動隊Ghost in the Shellの続編
内容は視聴者殺しの引用連発、押井守ワールド、虚淵をさらにひねくらせたような会話の応酬
流し見する人にはまず理解不能なタイプのやつだね。ファンサービスもあるし存分に攻殻や押井ワールドにドップリ浸かれて最高だった
人形、人間、電脳、哲学、アクション、あらゆる要素が絡み合って妙な感動を産み出してくれる。奇跡的なバランスで成立している映画だと思うんだなあ。
最終盤の「鳥の血に悲しめど魚の血に悲しまず」 って少佐の言葉に納得感があった。電脳化が進んだ社会の中では義体化した人間と生身の人間の二つの人間がいて、知ってか知らずか倫理観もそれに伴って二分されてしまう、のかなあ
少佐の出番が少ないと物足りない
以前一度配信で観ていたけれどそれが良かったので4K版を劇場で再見。音も映像もすごく良かった。
バトーとトグサが所轄の刑事から案件を巻き取ったシーンで所轄の刑事が八つ当たりでゴミ箱?を蹴り飛ばした時の音が大きくてもの凄くびっくりした。最近のアニメを配信で観るとささやき声も叫び声も同じ音量になっていたりするから印象に残りました。フォーリーや音響効果はスカイウォーカー・サウンドが手掛けているのね。川井憲次さんの劇伴も伊藤君子さんの歌唱も印象的。
映像のCGは雰囲気に少し古さを感じたんだけど、それが世界観とよく合っていてスクリーンで観られて良かった。当時のソフトやハードだと4Kに出来るだけの解像度の動画を出力しようと思うと大変だったのではと思ってWikipediaの解説を読んでみたのだけど技術の話はむずかしくてよく分かりませんでした。
セリフの引用について、暗記して諳んじているのではなく外部記憶から引っ張ってきているのだというネタばらしのようなセリフがあったのが個人的にすごく味わい深かった。
20201008