2023年2月,何の予備知識もなく,「アイの歌声を聴かせて」の監督が作った作品ということで,この劇場版を配信で見る。
なかなかにおもしろい作品だった。
ロボット三原則と「ロボットは感情を持つか」という問いがうまく描かれていた。
ロボット(アンドロイド)の反乱とか破滅的な方向に進まなかったのもよかった。
もともとは6話構成の短編作品らしいが,この劇場版はこれだけで1つの完結した作品に思えた。
人間とアンドロイド、存在の境界を越えて思いの通じ合う場所で、切なさを纏う冷たさの裏に愛情を見つける物語。
アンドロイドが人に置き換わったりしないか、そもそも人が作り出し使役するモノが人のを超えてしまうのではないかという潜在的な恐怖と忌避が倫理という名の下に、人とアンドロイドを分断する世界。でもそれって、機械みたいに冷たいのは人の心じゃないの…?
アンドロイドの機体や命令に従えられた動作には人への想いが宿っている。彼らは家電じゃなくて家族。
一方通行の想いも理解ろうとしてみれば伝わってくるはず。例え相手がどんな形をしていても、信じることで彼らの想いは彼らだけじゃなくて私たちにとっても本物になる。
無機質な機体にだって暖かさも愛も宿る、そう信じてみたくなる物語。
1話で完結しているので事前知識もいらずに気軽に見れるアニメ映画。
人のように考えることができるロボットができた世界でロボットと人との交流を描いている。
人のように見えるロボットとロボットのように見える人、倫理観や差別意識などを考えることができるいいアニメだった。
このアニメを見ることでこの世界のなにかが解決することも、現実世界で解答を見つけることもできないが、アニメの主人公が新しい発見と自分を認めて成長できたように、見た人にもっても新しい発見と成長ができる気がするいいアニメ。
思ってたよりすごく良かった!
web版を見たのがいつだったか覚え出せないが、懐かしい。
ガラケーが気になった
こういう未来が来るかもしれないな
ネット配信版を一つにまとめて追加を少し入れた感じの作品。
ネット配信版を見てないという人はこれを見ればとりあえずいいのではないかと。
おそらくそれほどアニメを見ない人でも面白く見られる稀有な良い作品だと思ってます。