演出やテンポ、一部の心理描写の省略といったアニメならではの課題を抱えつつも、「先の読めない不条理な展開」と「人間の業を描く物語の強さ」でグイグイ見せてくれます。
アニメーションのもっさり感や描写の抜け等へのツッコミどころはありますが、あの黒い球体が提示する絶望の続きを追わざるを得ません。まんまとGANTZの術中にハマってしまう、そんな魅力と歪みを併せ持った作品です。
第7話まで視聴しました。
全体として独自の緊張感があり引き込まれるのですが、1点だけどうしても展開の説得力を欠いていると感じた部分があります。
視聴者視点、彼女の呼び名が「岸本めぐみ」だったり「岸本けい」だったり(あるいは文字表記などのニュアンス含め)、何がどうなってその名前に至っているのかが非常に伝わりづらいです。
さらに厄介なのが、作中でその表記や名前の変化について「なぜそう名乗るのか」「いまどういう状態なのか」を分かりやすく視聴者に整理・補足してくれる描写がほとんどないまま、どんどんストーリーが進行してしまう点です。
キャラクターの複雑な境遇を描くのは良いのですが、視聴者が状況を理解・整理するためのタメや説明のシーンを削ったまま話を進められると、混乱してしまいます。もう少し視聴者側の視点に立った親切な構成にしてほしかったです。