かつて妖精は、“兵器”だった―。
この世界には、動物に憑依することで不思議な力を宿す妖精が存在していた。
妖精が憑依した動物の臓器を摘出し、人間に移植することで、妖精を分身として出現させ、兵器として扱えるようになる。
妖精を戦争の道具として自在に操る兵士たち、彼らは『妖精兵』と呼ばれた。
だが、長きにわたる戦争が終結すると、彼らはその役目を果たし、行き場を失ってしまう。あるものは政府に、あるものはマフィアに、あるものはテロリストに、
それぞれの生きる道を選択していった。
戦争から9年の歳月が経つ。
未だ不安定な政治情勢の中、戦争によって受けた傷や過去を持つ犯罪者が現れ、
復讐のためテロを起こすようになっていた。
主人公の少女マーリヤは、ある事件に関わった事から妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する違法妖精取締機関『ドロテア』に入隊することとなる。
これは、無秩序な戦後に抗い、それぞれの正義を求め戦う
『妖精兵』たちの物語―。
視聴2022.1.12
※2cours共通
<全体感想>
・1C完了!無秩序な戦後に抗い、それぞれの正義を求め戦う『妖精兵』たちの物語。まず組織と人物が多いので公式説明を見た方が良い。制作がPAWなので作画の安定感度が半端無い。前半は、主人公マーリヤが違法妖精取締機関ドロテアに属し活躍を描く。後半でどんな展開になるのか楽しみ。
・2C完了!あぁー面白かった~泣いた〜。後半になると物語が一気に進んで個人的には終もスッキリしました‼︎皆、戦争の被害者で各々の思いを考えると理解出来て泣ける(涙)最後まで見るとタイトルの意味が分かる‼︎構成が灰グリの作家さんなのでリアルな心理描写が良かったです。
❤︎メモ
統一戦争時に人間が手に入れたのは妖精兵。終戦後、妖精兵だった者は行き場を失い散り散りになった。
レイ(スーナの生まれ)がスーナ村を焼いた。妖精媒体の森だった?そうだった。
ヴェロニカはレイを暗殺するため村を出た。マーリヤは何のために村を出た?→ヴェルを探しに来たみたい。
んで、オークションの警備をやった時にフリーと出会いドロテアになった。
マーリヤは付いてなかった。両親が死に、育ての親も死に災いの子供と言われている。
フリーは付いている。
ツキ(運)の相違の2人がバディになる。
ドロテアは妖精を違法売買しているマフィヤ達を取り締まっている。
*個人的短(考察)感想*
・制作会社はPAなので作画の安定感抜群!背景等綺麗ねー!
・戦闘シーンカッコいい。妖精武器やら妖精兵やら出てきて厨二心には刺さる。
・op edもカッコいいよー♫♫
・本作は初めに公式の情報を読んでおいた方が良い作品。歴史や設定はしっかり説明されているよ!公式読めば文字で載ってるけど図式/相関図で欲しいよww
・タイトルのfairy(妖精)gone(過ぎ去った/無くなった)妖精が出てこないと声もあるがタイトルに既に無くなったとなっている。それは最後まで見ると意味が分かる。
・人間の勝手な戦争のために兵器にされた妖精達。その報いはウルフランの家族を奪う。300代以上妖精兵を作り生き残ったのは僅か17名だった。妖精を狩るだけ狩、無差別に人を殺めた戦争だった。
・妖精兵は基本人間の体内に移植し作るがマーリヤは自然に融合した特異体質。ヴェルはどうやって妖精兵になったのか?→マーリヤと同じだった。
・妖精憑きとは何なのか…黒の妖精書に記載されている噂だが黒の書だけ抜け落ちている。→それは上記の妖精に選ばれた者が自然に体内に取り込む事。
・タイトルに妖精が入っている為、妖精が意志を持ち物語を紡ぐと思う人もいると思うが本作は、妖精原体は意思・感情が無く無垢であるからこそ使用するものによって善にも悪にもなる。これは言わば武器と同じで使用する人間の業の話である。→と思っているのは人間だけで、妖精憑きには妖精の思い・声が届いている。そして神獣の意思は、世界のバランスを取るために世界全てを壊して1から作り直す。人間を無くせばそれが作られると言う思いから破壊へ走る。
・残念なのは、妖精成体が基本深い灰色なので、背景も夜や暗いシーンでは同化してしまってやや見ずらい。色の変化は少し欲しかったかな。蛍光緑の線入れても良かったね。
・『運と不運は背中合わせ』ロウの言葉。本作の相対テーマでもある。マーリヤは付いていないとフリーは付いているとそれぞれが口にする。同じ事でも人の考えと見方で捉え方が変わるのが面白い‼︎
・金髪が復讐する側は何かあるのか?
・レイ・ドーンがスーナを焼き払った真意は何なのか。妖精兵を作るため皇帝から捕らえる命令が出ていたが、人間の強欲の争いを止めるために葬った。→ レイドーンの考えも分からなくない。スーナの民と妖精を焼き尽くしたけど、後悔してないわけじゃ無い。貫くしかなかったレイドーンの思いも理解できる。
・人間の戦争にある事実に近い内容。戦争がもたらす負の連鎖。大事な人を亡くし、何のために戦ったのか…その心の闇に侵食する宗教に近いものへの信仰心。そこに陥ったのがウルフランロウ。何かを糧にしなければ生きていけなかった戦争の被害者。
・やはり宗教って好ま無いなー。人の心に漬け込んでるだけだから真意を見えなくする。犠牲になることが救いじゃ無いよ。
・世のバランスを崩すのはいつも人間。
・それぞれの正義、平和、戦い、復讐、統治、思惑が渦巻く。
・ヴェロニカの復讐したい気持ちも存分に十二分に分かる。でも遂げても何も戻ってこない。
・戦争に限らず、人生を変える出来事がある先には気持ちの行き先が分からなくなった人達は、どうしたらいいのか。やはりそれを乗り越え共に抱き前を向くことで次への一歩となる。
・︎西から脅威が迫ってくるのが日は西に沈むって所と終がリンクしていい設定だ!
・最後、マーリヤとフリーはどこ行ってるの?旅?
<声優及びキャラ>
・ウルフランの持ってる足生え車気持ちワリぃぃいいww
・くぅ〜!セルジュとクラーラの関係いいな ww
・オズーーーー泣
・マーリヤとヴェロニカは災いの子供と幸の子供の異名を持っており幼少時代は、名の通りの人生だったのが、スーナ村の件から逆転してしまった。その相違関係性が面白い。ヴェロニカは生贄だった。マーリヤはドロテアになった事で仲間ができ災いの呪いから解かれ前を向くことが出来た。マーリヤは復讐のみに生きるヴェルを止めたい。→ヴェルーー号泣。
・チマが妖精を嗅ぎ分けられる能力なんだけど、全然活かされてなくてチマ出してくれよwwチマかわいい!
・ネイン局長めっちゃかっこいいーー!マーリヤ抱き抱えちゃうとか!
・ビーヴィーリスカー戦争に囚われた男。非日常の戦いだけを求める。嫌だーこの人。
・グリフがマジのマジの黒幕かよーー。マルコはある意味ただただ純粋に妖精の意志に従っただけだった。
・ウルフーなんだよーやっぱ元仲間じゃんよー!
慣れてきたのもあるかもですが1クール目と比べると各組織がわかるようになったかも。
(終盤に向けて主だった組織のみにフォーカスされたからかもしれない。)
マーリヤの成長、マーリヤとフリーの関係性が見どころ。
お話としては王道ってかんじだったけど、絵が綺麗だったのでなんとなく最後まで観られた。
う~ん、一期よりは戦っている相手や勢力がわかりやすくて面白かったけど、結局なんだったんだっていう…
ドロテアそれぞれみんなキャラはかっこいいんだけど…なんだか全員がぼやけていたような。フリーは主人公の一人?でありながら掘り下げとかほとんどなくて(多少過去回想があるだけで)、活躍もしてるはずなんだけどほかのキャラに印象では負けてる。
子供のころ災いの子と呼ばれたマーリヤ、幸いの子と呼ばれたヴェロニカとの現代での対比、なんとか理解しあえてラスボスとの共闘はよかったんだけどあっさりヴェロニカ死んじゃうし。
仲間の絆とか信頼とかメインならもっとドロテア深めてほしかったし、マーリヤとヴェロニカがメインなら二人でボス倒せばよかったんじゃ。2クールやってこれか~う~むと思わざるを得ない。
ただ世界観は好きだし、映像はきれいだったしOPEDもかっこよかった。
第2期でした。近代ヨーロッパ風の世界で妖精兵器が実用化されているという設定で絵も重厚でよかったです。めがねっこはもっと活躍すべきでした。政権の内部や黒幕とかそういうの好物ですが十分に理解しきれず。
主人公サイドに共感できないストーリー。
理由は「ドロテア」が
「妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する」というのは表向きで
体制護持を旨とする組織である、という実態が
透けて見えることだ。
これは1クール目の場面だが、敵将が退散するとき
追撃しようとするマーリヤを上官であるフリーが制止する。
その判断自体は妥当なものだが、戦死者を出しているのに
「我々は勝ったんだ」というセリフが出たことから
ドロテアの構成員が雑兵として扱われており
為政者の手駒でしかないという内実を露呈している。
マーリヤは、幼少期に集落で疎外されていて
組織が自分を受け入れてくれたから尽くしている
という経緯から(たとえるならブラックスワンのような)
武装勢力の一員という印象しかなく、ヒロインに見えない。
一貫して主張と行動に筋が通っているのは、ヴェロニカだった。
意見の相違はあったとしても、
ヴェロニカの言葉には共感を示す必要があったはずだ。