アリシアさんが一日中休みなことは月に1日程度だそうで、相当に忙しい。それに灯里はもっと役に立ちたいと申し出る。そんな話を聞いて、アリシアさんはトラゲットを灯里に薦める。
アンズはプリマの昇格試験に落ちて、落ち込んでいる様子。それでも何回も挑戦していることを周りは認めている様子。
#アニメ感想 #ARIA
・珍しく自信を無くした灯里→そこからトラゲットの仕事を勧めるアリシアさんは、さすが有能
・トラゲット三人娘→それぞれ個性的で記憶に残るキャラだった→彼女たちが主役の物語も引き続き観たいくらい!
・実は実力者だった灯里→ということは藍華やアリスもかなりの実力者?
登場人物の心に寄り添って丁寧に物語を紡いでゆくというARIAの良さが特に沁み入る回でした。
ARIAの物語はアカリちゃんのウンディーネとしての成長を描く道として語られてゆくけど、今話はその物語の背後に様々なウンディーネのそれぞれの道があること、決してプリマになることがだけが道ではなく、またその道程も人それぞれ違った道を各々のペースで歩いてる事が描かれることで、作品と世界観に奥行きが広がり、また視聴者である僕らにもあなたのペースであなたの人生を歩いていいのですよ、と優しく語りかけているようでした。
ARIAは優しい世界観が印象的な作品ですが、ただ漠然と優しそうな雰囲気が描かれているわけではなく、アカリちゃんの成長を通して物語を丁寧にきちんと描いていることで初めてこのネオ・ヴェネツィアの世界観に説得力が生まれ魅力となっているのだと感じます。
3期は4話にして初めて、オリジナルエピソードではない原作回。いつもの観光案内とは違う、ウンディーネのもうひとつの業務「トラゲット」(渡し守)に、灯里は挑戦する。
この回の初見は原作だったが、「新しい仕事に挑戦する」というお題のいつも通りの日常回と思った。
他社のシングルたちと合同で仕事をする機会を通して、彼女らがプリマウンディーネへの昇格という目標にどう向き合っているかが描かれる。
試験に落ち続けても諦めない者。逆に折れかかっている者。はたまた、トラゲットという地域密着の仕事そのものを愛し、ハナから昇格を目指していない者。
ゲストで登場した彼女らを通し、灯里はより具体的な目標として「昇格」に向き合う。一方、灯里の技量はすでにシングルのものではなくなっていた。
今改めて観ると、日常回などととんでもない。はっきりと話を畳み始めているとわかる。
メガネは闇を抱えているものなのだ
神回(井上英紀さん一人第一原画回)