お父様とのお別れ。父がドアの前から立ち去る足音、馬車が出発する嗎きと蹄音、そして船が出港する汽笛、と父が遠ざかる様子をセーラが音で感じとる演出が上手い。後を追いかけたい衝動から悲しみへと別れの辛さがありありと伝わるよう。
この場面でかかる、運命を感じさせるやうなドラマチックな劇伴がまた素晴らしい。樋口康雄さん良いお仕事なさる。
ちょっと甘やかされすぎではないですか……。
セーラはまだ見ぬエミリーのイメージが頭の中で詳細にできあがってるポエミー少女。でも、ただのイタい子ではなく、父との別れの時に泣き顔を見せないように自制もできる。
ミンチンみたいにセーラのような子供が苦手な人もいるだろうけど、そんな人がわざわざ教育に関わる仕事を選ばなくても良いのに。何らかの劣等感を持って育って、それがセーラへの偏見に繋がってるみたい。
エミリー探しに疲れたセーラ父が、途中で早く済ませたい感じになってるのが可笑しい。
セーラの両手を包むラーメンマンの袖みたいな防寒具が可愛らしい。